【Vol. 05】マコモ龍宮城を創ったファミリーたち
Assistant Builder / みかねぇ
私は本当に幸せだと思う。自分の中から湧いてくるワクワクに出会い、それを行動に移し、情熱を注ぎ、最後までやり遂げられた人はどれくらいいるだろう。私はその奇跡のような体験が出来たのだから。
私がリバーヴさんとご縁を頂いたのは2022年6月。真菰も知らず、初気仙沼なのに明るく「おかえり!」と笑顔で迎えてもらった。マコモの2杯目から甘く感じたことを覚えている。そしてマコモ風呂へ。潜って目を開けると深紅だが浮き上がると虹が見えた。そのことを伝えるとマコモは太陽の色、虹色だと教えてくれた。
2週間後、私は再び気仙沼にいた。ワークショップの初めにリバーヴのみっちゃん社長とアバウト工務店棟染の銀さんから龍宮城のお話を聞く。不思議な力を持つマコモを主とした土や漆喰などの天然素材で、心身の健康と環境に良く数百年も長持ちする、そんな夢のような建物をイチからみんなの手で創り上げるというのだ。私は必死にメモを取りながらすごくドキドキしていた。そしてここには人生を偽る必要がないほど柔軟で経験豊富な方ばかり。マスクなしの笑顔が当たり前にあった。
ワークショップに参加する度、私は建物を「手創る」ことに夢中になっていった。無から有を生み出す過程に心が踊った。不器っちょ!のろま!つまらない!と否定され育ってきた私でも、出来ることが少しずつ増え微力だが貢献でき、それがずっと残っていくことが嬉しくて仕方がなかった。段々と自己肯定感を持てるようになった。更にハーモニーを愛飲、マコモ風呂に何回も入ったことで1か月で10キロも痩せた。私は間違いなく若返り美しくなっていった。そしてマコモは寒さや心身を癒し作業を続けさてくれた。
やっと有りの侭の自分を認め愛せるように、私と私の心を繋いでくれたのはマコモのお陰です。そして私に沢山の経験をするチャンスと宿泊や食事などを支えてくれ、応援し労って下さった全ての方々、本当にありがとうございました。
私は龍宮城で作業している自分が本当に大好きだった。手創る瞬間、その時の全てを出し切り魂を込めた龍宮城は私の一部です。
1973年栃木県生まれ。
周りに求められるがまま高卒で上場企業の人事に就職。23歳の時占い師に洗脳され、両親姉妹と絶縁、集団生活、多額の借金、廃車事故、懲戒解雇、入院、ホームレスを経験。28歳で逃げ出し、後に両親と和解。36歳で大阪芸術短期大学保育学科を卒業。未婚未認知で2人を子育て中、49歳の時リバーヴさんとの出会いをキッカケに徐々に本来の自分を取り戻していく。現在は龍宮城で合格した塗り壁・大工ガールズの技術を生かし曲線で仕上げるマコモと麻漆喰の安心空間とセラピストとして心に寄り添い、安心した環境で自己愛の確立した人生をサポートする夢に向かって勉強中。