マコモ菌のことをいろいろ聞いてみた (前編)
こんにちは。大平です。今日は、マコモにたくさん含まれるマコモ菌について取材をしようと思います。
今回、マコモ菌について、教えてくれるのはコチラの方です!
じゃーーーーーん!
菌の活動のことなら何でも知っているエキスパート。菌活先生です。
わかりました。でも、マコモ菌の話をする前に、「菌の働き」について学びましょうか。私たちのまわりには様々な菌が存在しています。その中でも、菌の働きによって生まれた食品があります。どんな食品かわかりますか?
パンやお酒を造る時の酵母菌。
ヨーグルトやチーズを作る時の乳酸菌
納豆を作る時の納豆菌
などがあげられます。
なんとなく知っていたつもりですが、こうしてあげると、他にもたくさんありそうですね。
そうですね。これらの菌たちは「発酵」という働きをして、食べ物を変化させます。味も美味しくなりますね。一方、同じように食べ物を変化させるけれども、良くない変化をさせる菌たちも存在します。
例えば、病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌。これらの菌は、食べ物を「腐敗」させ、体に侵入した場合、病気の原因となります。
このようにみかんが腐るのも腐敗が原因です。
そうですね。菌はその種類によって、食べ物を「発酵」させたり「腐敗」させたりします。大平さんは、この「発酵」と「腐敗」の違いはわかりますか?
美味しくなるのが発酵で、腐るのが腐敗ですか? すいません、はっきりとはわかりません。。。
大正解! とまではいきませんが、そのような考え方で正しいと思います。もう少し具体的に説明すると、微生物が人間の為に有益な物質を作ってくれるのが、発酵。そして、微生物が人間にとって不益な物質を作るのが腐敗です。
そうですね。もっとざっくり言うと、人間にとって良いことが発酵、悪いことが腐敗です。発酵の存在がわからなかった時代にはこんなこともありました。『煮豆をわらに入れておいたら、いつのまにか豆が腐ってしまった。しかし他に食べるものがないからダメ元でその腐った豆を食べたら、とても美味しかった。』という納豆誕生の逸話です。腐敗して、もう食べることができないと思っていたら、実はそれは発酵だったんですね。このように、発酵と腐敗は紙一重で、人間にとって良いこと(美味しくなること)が発酵なのです。
ちなみに、発酵すると、美味しくなる以外にも良いことはあるのですか?
まず、栄養価を高めて、吸収が良くなる点。とても体にいいですよね。また、発酵された食品は腐敗せず、長期保存できるのも特徴です。そして、腸内環境を整える点。この整腸作用が発酵で一番重要だと考えています。これに関しては、後半で詳しくご紹介しますね。
では、そろそろマコモ菌のことについてお話ししましょうか。ここまで、話してきた流れを考えると、マコモ菌は、「発酵」と「腐敗」のどちらをする菌かわかりますよね?
正解です! マコモ菌は、イネ科の植物の「真菰」を発酵させる際に関与する菌です。ちなみにこれは、イネ科の植物の「真菰」の写真です。
そうですね。これを刈り取って、マコモ菌で発酵させたものが、粉末のマコモです。
製造工程に関しては、以前の記事でご紹介していますので、そちらをご参考ください。
粉末のマコモも発酵された食品ということは、体に良いものなんですね。
そうですね。このマコモ菌がたくさん含まれた粉末のマコモを体内に摂取することで、健康を維持してくれます。そして、このマコモ菌には正式名称があるんです。
学術名では、「 バチルス・サブチルス・オー・エヌ・1 」 と言います。特許も取得している、ちゃんとした菌なんですよ。
学術名称は長いので、マコモ菌のままで覚えて頂いて大丈夫です。でも、マコモ菌の特徴は覚えてください。
マコモ菌は、環境が悪くなると菌の中に自分の分身である芽胞をつくります。芽胞は固い殻のようなものでおおわれているので、熱・乾燥・酸・アルカリに強いのも大きな特徴ですね。
そうです。亀です。亀は、外敵から危険を感じると甲羅に閉じこもってしまいます。閉じこもっていれば、雨が降ろうが風が吹こうが関係ありません。そして、外敵からの危険がなくなったら、甲羅から出て、再び活動します。マコモ菌もこれと同じような特徴を持っています。
なるほどー! そういうことですね。とてもよくわかりました! ちなみに、環境が良くなったら活動を再開するとのことですが、マコモ菌は、普段はどんな活動をするのですか?
マコモ菌は、温度、栄養分、酸素、水分、PH などの条件が整った環境が良い状態では、分裂活動をします。しかし、環境が悪い状態になると、亀が甲羅に閉じこまるように、芽胞を作り、環境が良くなるまで待ちます。冬眠のようなものです。
ひたすらチャンスが来るまで待つんですね。マコモ菌は忍耐力がある菌なんですね。
そうですね。マコモ菌は誠実で真面目な菌なんです。では、次回はそのマコモ菌を摂取した時の体への影響を説明します。
後半に続きます。