真菰の円座を作ってみた
こんにちは。ヒラマツです。
今日は、宮城県の川崎町にある、みっけ学舎ホールに向かっています。みっけ学舎ホールでは、廃校になった小学校の施設を活用して、定期的に様々なイベントが開催されています。
最近では、充実した人生を歩むための「人生学科」、もの作りの楽しさ・喜びを味わう「生活学科」などの講座を開設しています。
今回は、真菰の円座づくり講習が開催されるということなので、参加してみようと思います。
はい。会場に到着しました。
みっけ学舎ホールには、美味しいレストランがあり、地元の人たちの憩いの場になっています。
今回は、名物のカキフライ定食を頂きました。普通のお店では見たことがないくらい大きい牡蠣です。とても美味しかったです。
お腹もいっぱいになったところで、講義の開始です。今回の参加者は6名。円座づくりは時間がかかるので、2日間の講義となります。食事付きの講義なので、円座づくり以外の楽しみもできて、一石二鳥ですね。
まずは、みっけ学び舎ホールの代表、荒川さんのご挨拶。
そして、講義の開始です。円座づくりの講師は、みっちゃん先生です。
みっちゃん先生は、「一般社団法人マコモありがとう会」の工芸部の部長をされています。手先が器用なだけでなく、デザインのセンスもある方です。今日は、色々と幅広いご指導を頂けそうです。楽しみですね。
今回は、事前にみっちゃん先生が真菰の円座を作られていて、完成品を見せてくれました。手にとった感じでは、真菰がぎっしり、ずっしり入っています。これをお手本にして、作っていこうと思います。
みっちゃん先生の円座は、端の部分の結び目もしっかりされています。かなり完成度が高いですね。初心者の私がここまで作れるのか不安ですが、いけるところまで頑張ろうと思います。
まずは、まとまった量の真菰を準備します。
円座づくりでは、真菰を折り曲げたり、ねじったりするので、事前に真菰を水に浸して、柔らかい状態にしておきます。みっけ学舎ホールは、廃校した小学校の建物を利用した施設です。そのため、横幅のある流し台があったので、真菰を浸すのにちょうどよかったです。
では、円座を作っていきましょう!
最初は、こんな感じに真菰を準備してスタートするのですが、実はスタートが一番難しいです。ある程度、円の形になってくれば、要領もつかめてくるのですが、スタート時は、いったい何をやっているのかわからなくなります。
ということで、みんな、みっちゃん先生にマンツーマン指導をして頂きました。
みっちゃん先生の指導後、見よう見まねで作業して、こんな感じになりました。作業ポイントをざっくり言うと、「真菰を2本差し込んで、それを織り曲げて、ねじって円周を作っていく」という感じです。
最初は何をやっているのかわかりませんでしたが、形ができるにつれて、徐々にわかってきます。
こんな感じに中心部ができあがってくると、全体像がわかってきます。
あとは、ひたすらこの作業を繰り返します。
みんな全集中、真菰の呼吸になり、黙々と作業をします。
夕方になったので、1日目の作業が終了です。再び、みっけ学舎ホールのレストランで夕食です。カキフライや大豆のから揚げ、地元で採れた野菜の煮物など、素材の味が引き出された美味しい夕食でした。
2日目の明日は、朝から作業する予定になっています。翌日に備えて、早めに就寝しました。
はい。2日目です。昨日よりも晴天に恵まれて、気合も充分です。
みっちゃん先生から、昨日の振り返りと本日の流れについて説明を頂きました。基本的な作業内容は変わらないのですが、仕上げの最後の工程は少し大変なので、それなりに作業スピードを上げていかないと間に合わなさそうです。
マコモマイスターの菊池さんは、かなり順調に進んで、予定より早く最終化する工程に進みました。
真菰を新たに差し込むのは終了して、これまで差し込んだ真菰を円周にまとめていきます。いい感じで中心部ができて、カタツムリみたいになってますね。
ずっと作業をしていると、疲れてしまうので、ちょっと頭に乗せてみて、一休み。
遊ぶのはこのくらいにして、再び作業を進めます。
完成の形がそれぞれ見えてきたところで、ランチタイムです。
本日のランチは、天ぷら定食です。サイドメニューの出汁巻き玉子、マコモダケのサラダも美味しかったです。
午後は、作業の最終化に入ります。今まで差し込んでいた真菰を円周に巻き付けるので、ここから一気に円座が大きくなっていきます。
はい。最終化するところまでいきましたが、最後の締めの作業はちょっとコツがいるので、、、
みっちゃん先生にご指導いただきました。(たよってばっかり)
ということで、ついに完成です!
他の方の作品と並べてみました。私が右側です。ちょっと小さいですね。
参加者の完成品を全部並べてみました。みんなそれぞれ個性がありますね。ひとつだけ色違いがありますが、これは最初に紹介した、みっちゃん先生の円座です。真菰が乾燥するとこんな色になるそうです。
せっかくなので、円座を重ねてみました。
荒川代表が座ってみました。
みっちゃん先生も座りました。真菰のエネルギーがハンパないっすね。
以上で、円座づくりの講習は終了です。
個人的な感想ですが、私は真菰のしめ縄は作ったことがあるので、真菰の円座も比較的スムーズに作れるかなと思っていたのですが、予想以上に大変な作業でした。昔の人は、これを毎年作っていたんだと思うと、頭が下がります。
でも、真菰の歴史や真菰の大切さなども改めて学べて、とても勉強になる講習でした。みっけ学舎ホールでは、真菰に関わるイベントを定期的に開催しています。皆さんも是非ご参加ください!