注目のスーパーフード、ワイルドライスを超える菰米(こもまい)とは!?

 

こんにちは。菊池です。

 

最近は、外食を控えて、自宅で料理をする人が増えていますよね。自炊をすれば、節約になるだけでなく、バランスのとれた食事をとることもできます。

そして、バランスのとれた食事をとるには、良い食材を使うことが一番です。実は、最近、イネ科のある食材に注目が集まっています。

 

今日は、それを詳しく解説していきます。

 

 

 

 

イネ科の植物って何?

「イネ科」と聞いて、真っ先に思いつくのが「お米」ではないでしょうか。お米は、日本人の主食ですし、それ以外にも、日本酒、みりん、お煎餅、お団子、など様々な加工品として活用されています。

 

しかし、イネ科の植物は「お米」だけではありません。

 

イネ科の植物は、「コメ属、小麦属、トウモロコシ属、オオムギ属、ライムギ属、マコモ属」など、沢山あります。

 

その中でも、コメ属、小麦属、トウモロコシ属は、世界三大穀物と言われていて、多くの国で主食として食べられています。つまり、イネ科の植物は、日本だけでなく、世界中で主食とされているんです。

 

 

 

お米にも色々な種類がある

コメ属は、大きく分かれて「インディカ種、ジャポニカ種、ジャパニカ種、」3種類があります。

 

日本で私たちが食べているのは、ジャポニカ種です。丸い米粒で、炊くと水分を含んで柔らかくなり、ツヤが出ます。寒冷地に強いジャポニカ米は、日本だけでなく、中国や韓国などでも栽培され、食べられています。

 

そして、インディカ種で代表的なのがタイ米です。

 

ジャポニカ種と違って、細い米粒で粘りがなく、独特の香りがあり、パラパラした特徴があります。そのため、ピラフのように味をつけて炒めて食べることが多いです。

インディカ米は、東南アジアだけでなく、北米、ラテンアメリカなど幅広い地域で食べられています。

 

ジャパニカ種は、ジャポニカ種とインディカ種の中間のような特徴がありますが、食べられている地域は限定的でアジアの熱帯地域などです。

 

ちなみに、海外旅行をした時に、レストランで「ライス」を注文したら、細長いライスが来た経験はありませんか? 実は、現在、世界で食べられているお米の80%以上がインディカ種なんです。一方、日本人が食べているジャポニカ種は、15%くらいです。

 

昨今、世界中でお寿司などの日本食がブームになっていますが、私たちが食べている日本米は、世界的にはマイナーな種類なんですね。

 

 

 

 

実は、コメよりも前に食べられていたものがあった

現在は、東アジアを中心に世界各国でコメ栽培が行われています。 では、コメを育てて、食べる文化が普及する前は、どうしていたのでしょうか?

 

狩猟民族のように獲物を捕って食べる文化もありましたが、実は、同じイネ科で、マコモ属の植物の実を食べている地域がありました。

 

例えば、アメリカ大陸の先住民、インディアンは、アメリカマコモの実を採って食べていました。アメリカマコモは、学術名で、Zizania aquatica(ジザニア アクアティカ)と呼ばれています。

 

彼らが食べていたアメリカマコモの実は、別名「ワイルドライス」と呼ばれ、栄養価がとても高く、現在はスーパーフードとして、健康志向の高いセレブなどに人気の食べ物です。

現在、「ワイルドライス」は、日本国内では栽培されていませんが、輸入食材店などで販売していることがあります。

 

形は、インディカ米に似ていますが、独特な香りはなく、炊くと日本米のようなお米の味がします。サラダに混ぜたり、肉や魚の付け合わせにするなど、幅広い用途があります。

 

 

 

 

日本版ワイルドライスの菰米(こもまい)とは

日本に稲作が伝来し、一般的に普及したのは、弥生時代と言われています。実は、それよりも前の縄文時代に、日本でも同じようにイネ科で、マコモ属の植物の実を食用としていました。

 

その植物は、真菰(まこも)と呼ばれています。マコモ属の植物は全部で4種類あり、そのうち、3種類は、アメリカ大陸で生息しており、残りの1種類、真菰は東アジアで生息していました。真菰は、学術名で、Zizania latifolia(ジザニア ラティホリア)と呼ばれています。

 

真菰(Zizania latifolia)の写真

 

 

真菰の実(菰米)は、日本版のワイルドライスとも呼ばれていますが、実は、食用としてはワイルドライスよりも歴史が古く、稲作が伝来する前には、生活にかかせない植物としても愛用されてきました。

収穫した真菰の実(菰米)

 

 

 

 

例えば、真菰の葉は、住居やゴザ、などに使われるだけでなく、様々な行事でも使用されました。 現在でも、出雲大社のしめ縄や、天皇陛下の神事の際に用いられるため、真菰は、別名「神の草」とも呼ばれています。

 

真菰(まこも)は、現在も神社や神事で使われている

 

 

 

収穫の効率さなどから、現在は菰米(こもまい)を生産している農家はほとんどありませんが、美濃国多岐郡(現在の岐阜県)では、江戸時代にも食用として使用されていた記録があり、「菰米取調書」としての文献も残されています。

 

菰米取調書

(国立国会図書館より抜粋)

 

 

 

 

このような歴史から、現在のコメという発音は、菰米(こもまい)の菰(こも)が由来とも言われています。(諸説あり)

 

菰米は、炊くと煮豆のようになり、ワイルドライス同様に栄養価も高く、サラダや炒め物など、様々な料理に使うことができます。

また、真菰と似たもので、マコモダケというものがありますが、これは真菰の実ではなく、クロボ菌が寄生した茎の部分のことを指します。

 

詳しくはコチラ

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いかがでしたでしょうか。

株式会社リバーヴでは、自社で真菰の栽培をし、真菰を加工した健康食品「マコモ」を製造販売しています。

 

マコモについてもっと知りたい方は、コチラまでお問合せください。

 

 

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