蘇民将来とスサノオノミコトの物語
こんにちは。マコモマイスターの菊池です。新型コロナウイルスが世界各地で流行していますよね。
一日も早い収束を願っておりますが、まだまだ安心できない状況です。そこで、弊社では、ウイルス収束の願かけとして、「茅の輪(ちのわ)」をくぐりに行きました。
この「茅の輪」が、なぜウイルス収束と関係あるのでしょうか?
話は、神話の世界までさかのぼります。はるか昔のお話です。
むかしむかし、スサノオノミコトという神様が旅の途中、ある村を訪れました。スサノオノミコトは、今夜泊まる宿を探していました。
スサノオノミコトは、村人から、「巨旦将来(こたんしょうらい)という人は、村で一番のお金持ちで、家がとても大きい」と聞き、巨旦将来の屋敷を尋ねました。
しかし、巨旦将来は宿泊を断りました。
スサノオノミコトは困りました。今日は、泊まれるところは見つかるのでしょうか?
その時、蘇民将来(そみんしょうらい)という者が、スサノオノミコトに声をかけ、「うちでよかったと泊まってください」と言ってきました。蘇民将来は、巨旦将来の兄弟です。
蘇民将来の家は、決して裕福な家でなく、小さな家でした。
しかし、スサノオノミコトを快く迎えて、食事の世話をし、一晩泊めました。
これに感動したスサノオノミコトは、後日、蘇民将来に「茅の輪」を授けました。
その後、この村で、疫病が大流行し、巨旦将来を含め、ほとんどの村人が亡くなってしまいました。
しかし、スサノオノミコトから「茅の輪」をもらった蘇民将来は、これを腰につけると不思議なことに蘇民将来とその家族たちは誰も病気になりませんでした。
このことから、スサノオノミコトが授けた「茅の輪」は、古来より無病息災や厄除けの力があり、疫病からも守ってくれると言われています。「茅の輪」は、「茅(がや)」というイネ科の植物で作られることが多いです。
しかし、スサノオノミコトの孫にあたるオオクニヌシノミコトは、出雲大社のご祭神であり、出雲大社は古来より真菰と深い関わりを持っています。
その為、スサノオノミコトの「茅の輪」は、真菰から作られていたという説もあるんです。
真菰は、「芽(がや)」と同じイネ科の植物で、日本では古来より浄化の植物として生活の様々なシーンで使われています。例えば、住居やゴザで使われたり、出雲大社のような格式が高い神社では、現在もしめ縄や神事で使われています。
特に正月のしめ縄は、真菰で作る地域も多く、弊社も毎年年末の時期にしめ縄の作成イベントを実施しています。神棚に飾れるしめ縄だけでなく、「茅の輪」の形をしたしめ縄も人気です。
現在では、毎年6月と12月に大きな茅の輪を作っている神社も多くあります。茅の輪の中を8の字で回ることで、無病息災になると言われています。
弊社は、100年以上前から、浄化の植物、真菰を原料とした健康食品「マコモ」を製造販売しております。創業時から変わらず、愛用者様の幸せと健康を願っております。
そして、今回は皆さまの「無病息災」を祈願して、祇園八坂神社に来ました。
祇園八坂神社は、宮城県大崎市にある神社です。
この神社は、京都にある八坂神社の分社になります。現在、八坂神社の分社は、全国に2000社以上ありますが、ここ祇園八坂神社は、1000年以上前に分社の第一号として誕生している神社です。ものすごい歴史のある由緒正しい神社ですね。
また、祇園八坂神社のご祭神は、牛頭天王(ごずてんのう)です。牛頭天王は、神話の世界では「スサノオノミコト」と同一人物とされています。
これらの関係もあり、現在、祇園八坂神社では、大きい「茅の輪」があります。今回はこれを弊社の代表、小野寺社長が皆さんの「無病息災」を祈って、くぐりました。
新型コロナウイルスの影響もあり、最近は、「茅の輪」を置いてある神社も増えているようです。
近所に「茅の輪」がある神社がなかったら、「茅の輪」の代わりに「マコモ」を常に手の届くところに置いておきましょう!