出雲大社と同じタイプのしめ縄を作ってみた
こんにちは。マコモマイスターの菊池です。今日は、会社創設当時から東北地方におけるマコモの普及にご尽力いただいている販売者さんの息子さんである、清水嶋一博さんにリバーヴにお越しいただき、リバーヴの神棚に飾るしめ縄を作っていただきます。清水嶋一博さんは出羽三山神社で山伏修行をした経験を持ち、神道にも大変精通している方です。
今日つくるしめ縄は出雲大社の大しめ縄と同じタイプのしめ縄です。出雲大社のしめ縄は多くの神社のしめ縄と違い、飾り方の向きが逆なんです。
出雲大社はマコモとは深い関りがあって、毎年6月1日に行われる神事「涼殿祭」は「真菰祭り」ともいわれ、弊社でも毎年参加しています。ですので、弊社のしめ縄も出雲大社と同様のものにしています。
それでは、しめ縄を作る前に神棚に祝詞をあげましょう。出雲大社に合わせ、まずは、2礼4拍手1礼でお願いします。
(祝詞をあげていただく)
それではしめ縄づくりにとりかかりましょう。これが今日作るしめ縄の設計図です。
去年のものより一回り大きいですね。しめ縄の材料はこちらですね。この大きさなので、使う真菰の量も結構ありますよね。麻は栃木県でつくられた精麻を用意しました。
そうですね。リバーヴさんの神棚にはこれくらいの大きさがちょうどバランスがいいと思います。
まずは、皆さんに手伝ってもらって、この真菰を節の部分でそろえて切りそろえてもらいます。節があると途中で折れたり、切れてしまったりするので、節の部分で切り落としてください
節の部分をそろえてもらっている間に、菊池さんと私でしめ縄の芯になる部分を作りましょう。今回のしめ縄は3本の縄を編んでつくるので、芯も3本必要になります。
真ん中に膨らみをもたせ、端にいくほど細くなるように束ねていきましょう。3本とも同じ太さにしないと撚った時にバランスが悪くなるので、注意が必要ですね。
3本ともに揃えるのにちょっと苦戦しましたが、何とか出来ました!
それでは次に、今つくった芯に表側になる真菰をかぶせていきましょう。先ほど節をそろえた真菰に水分を含ませ柔らかくしてもらったものがあるので、これをかぶせていきます。中の芯が見えないように注意しながら全体を覆っていきましょう。
それではこれらを編んでいきましょう。ギュツと締めながら編んでいきます。ちなみにしめ縄は、ロープ等とは巻き方が逆になるんです。
最期まで撚り終わったので、緩まないようにここで縛りましょう。
本体が出来たので、前もって作っておいた房をつけます。出雲大社のしめ縄同様3本つけましょう。
思ってた以上に大きいですね。あとは「シデ」をつけて完成です。
シデは紙を切ってつくったもので「四垂(紙垂)」と書くんですよ。古来より、房は雨を表して、四垂は雷を表しています。特に雷は作物が育つキッカケとして縁起がいいものとされていました。(諸説あります)
清水嶋さんは山伏ということでほら貝も立てていただきました。ほら貝は「吹く」ではなく「立てる」と言うそうです。「ほらを吹く」=「物事を大げさに言う」になるからとのことです。
こちらこそありがとうございました。また、しめ縄を作る時はお声がけください。