まこもカフェとしてリニューアルした「花笑み」に訪問した。

 

 

マコモを飲んだことはあるし、体にも良いこともわかっているが、マコモ特有の味や香りが少し苦手という人もいるのではないだろうか。

 

 

そんな方に是非、行ってほしいのが、「自家焙煎まこも茶屋 花笑み」だ。

 

 

 

 

今回は、子供から老人まで「マコモを楽しめる料理」を作るカフェオーナーの佐藤さんを紹介する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 自然食カフェから、まこも専門カフェにリニューアル 


佐藤さんのお店は、元々、自然食カフェとして無農薬の野菜など、素材にこだわった料理を提供するお店で、地元では評判だった。

 

 

佐藤さんは、市販では販売されていない安心・安全な材料を、独自のルートで調達していた。時には農家と直接交渉をするくらいのこだわりだ。メニューは、和食中心だが、洋食も提供することがある。しかし料理のジャンル問わず、佐藤さんの料理には妥協はない。例えば、カレーのスパイスは、スリランカから直接取り寄せている。佐藤さんの材料調達は日本国内にはとどまらないのだ。

 

 

 

そんな佐藤さんがマコモに出会ったのは、つい最近のことだ。これまで様々な材料を自らの手で調達し、料理してきた佐藤さんには、マコモの良さを理解するまでに時間はかからなかった。

 

 

そして、佐藤さんのお店のメニューには、マコモ料理が徐々に追加されていった。素材にこだわる佐藤さんが作るマコモ料理は、これまで同様、お客様から高い評価をもらっていた。

 

 

その後、お客様のリクエストにも応えていると、いつの間にかお店のメニューの殆んどがマコモ料理になってしまったことに佐藤さんは気づいた。

 

 

「それならば、もっと専門的なお店にしよう!」と佐藤さんは決意し、この秋に「自然食カフェ」から、「まこも専門カフェ」にお店をリニューアルしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 


 ただ混ぜるのではなく、原料・材料からマコモを使うのが、佐藤さんの流儀 


 

マコモを料理で使うということは、ご飯にかけたり、お味噌汁に入れたり、おかずにかけたりと、ふりかけの代用品のような使い方をイメージする人は多いのではないだろうか?

 

 

確かに、それは間違った使い方ではない。実際に佐藤さんもカレーの隠し味にマコモを入れることもある。

 

 

しかし、佐藤さんの真骨頂は、マコモを原料・材料から使うことにあるのだ。

 

 

例えば、味噌汁だ。

 

 

味噌といえば、大豆から作るのが一般的だが、佐藤さんが作る味噌は大豆を一切使わない。佐藤さんが作る味噌は、「塩」「麹」「マコモ」「マコモダケ」のみの材料でできている。

 

 

 

【マコモで作った味噌】

 

 

 

 

 

 

本当にそれだけの材料で味噌汁ができるとは信じられないかも知れないが、実際、飲んでみると一般の味噌汁と殆ど同じ味であり、むしろこちらの方が美味しいとすら感じてしまう。(大豆アレルギーの子供でも安心して飲めるのも特徴だ)

 

 

 

【わかめ入りマコモ味噌汁(写真右)】

 

 

 

 

 

そして、この味噌汁が、一般的な味噌汁にマコモ粉末を振りかけただけのものとは、比べ物にならないくらい美味しいということは言うまでもない。

 

 

 

また、「花笑み」のデザートは、あんこ餅とチョコレートが人気だ。

 

 

 

一見、普通のあんこに見えるが、マコモの水を使い、小豆をじっくり煮ている。「こうすることで、小豆特有の甘みを引き出すことができる」と佐藤さんは言う。

 

 

 

【マコモ入りあんこ餅】

 

 

 

 

 

そして、埼玉医大のカカオ研究部とも交流がある佐藤さんは、完全オーガニックな材料「カカオ」、「カカオバター」、「ココナッツシュガー」、「マコモ」のみで、チョコレートを作っている。チョコレートなのに、虫歯予防ができ、糖分を気にせず食べることができる健康チョコレートだ。もちろん、味も美味しく、リピーターも多い。

 

 

 

【マコモ入りチョコレート】

 

 

 

 

そして、この秋、まこもカフェとしてリニューアルしたことをキッカケに、佐藤さんは、今まで以上にコーヒー豆にこだわり、マコモをブレンドしている。

 

 

 

マコモの愛用者の中では、コーヒーを飲む直前にマコモ粉末を入れるのが一般的だが、ここでも佐藤さんはひと手間かけてコーヒーを作っている。

 

 

 

 

 

 

市内の焙煎業者と契約し、コーヒー豆だけでなく、マコモも焙煎しているのだ。コーヒー豆同様、焙煎にはさまざまな度合いがある。マコモを美味しく抽出できる焙煎度合いを見つけるにはかなりの時間がかかったが、現在では、まこもコーヒーは他店にない人気メニューのひとつだ。

 

 

 

【契約業者の大型焙煎機】

 

 

 

【焙煎したマコモとコーヒーのブレンド】

 

 

 

 

 

 

 

 


 食を通じて、佐藤さんが目指すもの 


 

このように食材に徹底的にこだわる佐藤さんだが、実は佐藤さんが一番求めているものは、美味しい食事ではない。佐藤さんは、食の先にあるコミュニケーションを最も大切にしているのだ。

 

 

佐藤さんのお店には、様々なお客が来店する。その中でも、癌などの大きな病気を抱えていたり、アレルギー体質など、体に問題を抱えている人も多く来店するのも一つの特徴だ。

 

 

体調が悪いお客は、自宅では食欲がなかったり、何を食べても美味しいと感じないことがあるが、「花笑み」に訪れ、佐藤さんの料理を食べると不思議とみんな美味しいと完食してくれるとのこと。

 

 

そして、佐藤さんは言う、

 

 

「うちのお店でご飯を食べるとみんな笑顔になるんです。」

 

 

病気のお客でも、美味しいごはんを食べれば、自然とコミュニケーションが生まれ、みんな笑顔になる。これがこのお店が「花笑み」と言われるゆえんであり、佐藤さんが目指すものだ。

 

 

また、佐藤さんは、ファミリーレストランや、コンビニ弁当などで化学調味料や食品添加物を摂取することを否定しない。現代の日本ではこれらを摂取することは避けられないからだ。しかし、摂取した後は、定期的に「花笑み」でマコモ料理を食べて体をリセットして欲しいという想いを持っている。

 

 

そして、最終的に「花笑み」だけではなく、各家庭でもマコモ使った料理が広まることを佐藤さんは願っている。

 

 

その為の活動として、佐藤さんは「マコモの料理教室」を定期的に開催している。マコモの水に浸けたゴボウで作るキンピラは、えぐみや生臭さがなく、評判料理のひとつだ。

 

 

もちろん料理教室は、ただ作って食べるだけのイベントではない。佐藤さんが大切にしている「コミュニケーション」があふれる楽しいイベントになっており、みんなが笑顔になる料理教室なのだ。

 

 

マコモに興味がある読者なら是非一度、「花笑み」のドアをたたいてみよう。本当に美味しいごはんを食べることができ、現代人が忘れかけている食事の美味しさや楽しさを教えてくれる空間がそこにはあるのだ。

 

 

 

取材店

 

自家焙煎まこも茶屋 花笑み
住所  /  埼玉県さいたま市大宮区三橋2-975-1
TEL   /   048-637-3364

 

 

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