収穫した真菰の乾燥工程を見学してきた
こんにちは。今回は、ある駅からのスタートです。
昼間なのに空が暗い・・・。そして、ちょっと寒い・・・。日本の他の地域より、確実にここには秋が早く来ていることを感じさせてくれます。
さて、ここはどこなのか? カメラをズームアップしてみましょう。
はい。JRのくりこま高原駅です。「高原」という名前だけあって、さわやかな冷たい空気が流れている感じがします。しかも、少し紅葉が始まってますね。寒いわけだ。
さて、くりこま高原駅はどのくらい北にあるのかというと、、、 このあたりです。
宮城県の仙台市を越えて、岩手県の一歩手前の位置。東京からは約430km。移動距離で例えるなら、「東京から京都まで」と同じくらいです。なかなかの距離ですね。
こんにちは。安藤です。ということで、今日は、JR 東北新幹線の「くりこま高原駅」に来ています。ここは昔から川や沼が多い地域とのことで、現在も様々な場所に水車があるそうです。駅前には、記念碑としての巨大な水車がありました。かなりデカイ。
そして、くりこま高原駅は、駐車場も広くて安いので、車で駅まで来て、新幹線通勤をしている方も多そうです。
そして、今日は、駐車場にお迎えの車が来ています。
株式会社リバーヴの大平さんが迎えに来てくれました。助かります。
さて、我々がどこに向かっているかというと、、、
今回は、収穫した真菰の乾燥工程を見学するべく、ここから気仙沼に向かっているのです。東に向かって、車で、1時間半くらい移動します。
しかし、その前にもう一軒、見学するところがあります。地図左下に池のようなものが3つありますよね。もう少し地図を拡大してみましょう。
はい。こんな感じ。なんと、今なにかと話題になっている長沼ボート場が近くにあるのです。
道路を走っていても、こんな看板が出てきます。
市全体でかなり気合を入れて、オリンピックのボート会場の誘致をしているようです。
さて、なぜ我々が長沼に向かうのか? それは、ボート会場を下見したいから、、、、、、 ではありません!実は、発酵粉末マコモは、長沼と深い縁があるのです。
こちらは、「マコモ誕生の記」。リバーヴさんが発行している冊子です。
この「マコモ誕生の記」の主人公がコチラの方。
マコモの創始者であり、マコモの発明者である、小野寺広志さんです。
時は、100年近く前にさかのぼります。(戦前の話です)幼少の頃の小野寺広志さんが、沼で翼をケガした白鳥を見つけます。そして、広志さんは、その白鳥が真菰(まこも)を使ってケガをした傷口を癒し、飛び立っていくのを見ました。そこで、不思議な植物、真菰の研究を始めて、商品化し、現在の発酵粉末マコモが誕生したのです。
この広志さんと白鳥が出会った場所が、ここ、長沼なのです。長沼がなければ、発酵粉末マコモは誕生しなかったと言っても過言ではありません。
ということで、今回は長沼に真菰を見つけに行こうと思います。
はい。長沼ボート場に到着しました。
いまは、ボート会場となっていますが、昔はここはたくさんの動植物の生息地だったそうです。ここにも、五輪誘致の看板がありますね。
このボート場は国際ボートコース(A級公認コース)なんですね。A級の意味はよくわかりませんが、オリンピックなどの国際レースをするには充分な環境のようです。
向こうの奥に、水の上に植物が生えているっぽいので、行ってみましょう。
お、あの辺ですかね。
はい。ありました。これが真菰です。ちょっとだけしかありませんでしたが、絶滅せず、残っていてよかった。ちょっとうれしい。
東京オリンピックがここで開催されると、さらに会場整備が進んで、ここの真菰はなくなってしまうのでしょうか。ちょっと心配ですね。
じゃあ、安藤さん。ここの真菰を取ってしまうと窃盗になるので、見るだけにして、そろそろ行きましょうか。収穫した真菰は気仙沼にありますから。
ということで、再び車に乗り、1時間ほど移動する。
ようやく、現場に到着!
奥に行ってみましょう! ビニールハウスがたくさんありますね。ここで真菰を干しているのでしょうか。
リバーヴの佐々木さんと約半年ぶりにご対面。
前回、佐々木さんとお会いした時の記事はこちら。
ということで、奥に行ってみると、、、、、
おお、すごいですね! こんなにたくさん干しているとは思いませんでした。
真菰を特殊な方法で結んで、縦にして干しているので、量が多く見えると思います。
そうですね。いま、もう少し時間短縮するための干し方を検証しているところです。こちらへどうぞ。
そうなんですね。ちなみに、この床に落ちている真菰は何ですか?
こちらは、干している期間に都度都度、検品をして、商品として使えないものは廃棄しているんです。検品中は一時的に床に落としています。
たしかに、検品をしている方が数名いらっしゃいました。
この乾燥工程が終わったら、チップ状にして、工場に送られるんですね。
チップ状になった真菰が工場に送られてから、発酵粉末マコモになるまでの工程はこちら
そうだ。安藤さん。これからマコモダケの刈り取りをやるんですが、一緒にやってみますか?
ということで、マコモダケの刈り取りに参加することになりました。
次回へ続きます。